私は榎本 美紅。
どこにでもいるごく普通の高校生。
今日も学校を終え、家に帰る途中だった。
それなのにいきなり激しい雨が降りだし、雷の音も聞こえた。

「こんなに雨が降ってくるなんて最悪！雷も今にも落ちてきそうじゃない！と、とにかくこれはどこかで雨宿りしないと！」

そう言って私はちょうど近くにあった神社に逃げ込んだ。
しかし、逃げ込んだのはよかったが、雨は止むどころかさらに強くなっていった。

「はぁ…。これはしばらく止みそうにないなぁ…。これじゃ帰れないじゃん…。」

とボヤいていると雷の音がどんどんと大きくなり、遂には私がいる神社に大きな音を立てて落ちた。

「きゃっ─！」
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「ん…。こ、ここは…？」

私が目を覚ますとそこは今まで見たことのない景色が広がっていた。
皆着物を着ていて、まるで時代劇に入ったような…。

「こ、ここはどこぉーーー！？」