『特殊反応確認。コード001、起動』



ふいに冷たい機械音が、屋上に響いた。



撫でる手を止め、辺りを見渡す先輩。でも、屋上には私と先輩以外誰もいない。



じゃあ、誰が?



考える間にも、機械音は鳴り響く。



『特殊反応001を確認しました。type-Norからtype-Emeへ移行。全動作確認準備中… 100%。動作確認へ移行します』



『自動指紋認証オール100%。自動声帯認証オール100%。自動思考認証オール79%。type-Eme解除。type-Ldoに移行』



『モードO-THR、モードY-OTM、モードT-KMS、動作確認完了。type-NICGに移行。最終確認、認証コードは?』



「/-\^l<^↓^Iーl^↑^T^0」



機械音に混じって聞こえたのは、他でもない私の声だった。



『システムオールコンプリート。type-NICG、起動。 …see you good ''knight''♪』



次の瞬間、私の頭は二つに分かれ、脳ではなくコードや謎のパーツが詰まった頭から、一つの銃のようなミサイルのような機械が出てきた。



先輩は唖然とした様子で私を、否、私の頭から出てきた銃を見ていた。



そしてその銃の銃口もまた、先輩の方へ向けられていた。