小さな生き物

「なにソワソワしてんだよ」

昼休み、佑真は気持ち悪そうに僕に話しかけた

「別にソワソワしてないし」

嘘。すごくソワソワしていた

はやくあの生き物にあってみたかった

放課後になるのをずっと待ち続けた

帰りの会中、ずっと窓の外を見続けていた

( まだいる。今からいけば間に合う )

ー起立、気を付け、礼

「「「さようなら」」」

号令が終わったのを確認しランドセルをつかんで

教室を出ようとしたその時、

「なにしてんだ?」

佑真に声をかけられた

「何って帰ろうとしてるんだけど?」

佑真は何言ってんだ?という風にこっちを見ている

「…今日、委員会だぞ?」

「え?今日金曜日じゃん」

「は?」

佑真は小さな溜め息をしてから続けた

「先生のはなし聞いてなかったのか?
 今日は代表委員だけ緊急会議だぞ?」