シャラン___


「凛音ちゃん、今日も来てくれたの?」




いつものように、ドアをあけると涼しい鈴の音と、この店のオーナーである榊(さかき)さんの声が響く





「はい、来ちゃいました……」



榊さんは、唯一私に普通に接してくれる人で、深入りもせず、ただただ話を聞いてくれる




「毎日ありがとね」



ほとんど毎日のようにこのバーに通っている私に微笑むと、ジュースのはいったガラスのコップをカウンターにおいた