何処に居ても一人に感じる。

世界が歪んで見える、

何もかもが間違いで、
何もかもが正しいと感じる。

たかだか高校生のクセに
何を思ってるんだろうか、、

ビリリリー‼ビリリリー‼

目覚ましが鳴ってる、、
もう朝か、、

ベッドからゆっくり起き上がり、
目覚ましを止めて制服へと着替える。

着替え終わりリビングへ入ると
そこには親父が新聞を読んで
食卓に座っていた。

「おはよう」

「おはよう春希、
悪いんだが、明日にでも
母さんの所に行けないか?」

コーヒーを淹れる手が思わず止まった、

「どうして俺が?」

「母さんがお前に会いたがってる
一度会ってやれないか?」

俺や妹、親父を棄てて
出ていった女、、

「親父がどう思ってるかわからないけど、
俺はあの女を母親だとは思わない、
前にも言っただろ?」

そのままコーヒーを淹れて
親父の前に座った、

「親父こそ
いい加減再婚したらどうなんだよ?笑」