「っ!あい!」 「えっ!?」 奏太は目を閉じた私の手をぐいって引っ張った。 ちょ、いいムードだったのにっ! 「奏太?どうしたの?」 「あれあれ!敦と祐実」 「えっ!?!?」 奏太が驚いたのも無理はない。 20mぐらい先に祐実と敦が2人でいたんだもん。 よく見ると 走っている祐実を敦くんが掴まえたみたい。 祐実の手首を掴んで敦くんはハァハァいってる 「おっ、敦メガネかけてんじゃん」 むむっ。奏太も知ってたのか。