「カレンいってらっしゃい。気をつけてね。」

「いってきます。」


私はこの国で1番大きなお城に向かっていた。

目的は婚約者探しだ。

今日開かれるダンスパーティーは今年で1番大きなパーティーで、たくさんの人が訪れるため、みな将来のパートナーを探しにくるのだ。

それに、今回は王子の婚約者も決めるそうで、より多くの人が集まるらしい。

そこで私も、結婚できる年齢になったため、婚約者を探しに行くことになった。

もともとうちの家系は、位が高い方では無い。

両親は私が好きな人と結婚してくれればいいと言ってくれているが、財産と権力を持っている人と結婚するのが親孝行だと思っている。