「でもあのとき瑛主くん、送っていくって宣言してたじゃない。私を連れてここを出ていったでしょ。ここが私の帰る家じゃないって、わかってたってことにならない?」
それに、帰り道でナオのことを聞かれた。恋人なんかじゃないことは伝えられている。
「酔っぱらった状態で男の家に上がり込もうとしていた女を押しとどめて、女の家まで送ってやっただけ、と。ふーん。俺はてっきり、女癖の悪い男を懲らしめようという姫の策略かと思った。あの人を連れまわして期待させるだけさせといて、実は恋人がいましたって鼻先でドアをぴしゃりと閉める寸法だったのかと」
「違うよ。え、でもナオがそう思ったってことは、瑛主くんも同じように思っていたかもしれないってことだよね」
まだある。別れ際の瑛主くんの発言だ。
『もっと話したかったから送るつもりだったけど、やめておく。じゃあまた明日』
瑛主くんの気が変わるなにかが、私との会話のなかにあった——?
それに、帰り道でナオのことを聞かれた。恋人なんかじゃないことは伝えられている。
「酔っぱらった状態で男の家に上がり込もうとしていた女を押しとどめて、女の家まで送ってやっただけ、と。ふーん。俺はてっきり、女癖の悪い男を懲らしめようという姫の策略かと思った。あの人を連れまわして期待させるだけさせといて、実は恋人がいましたって鼻先でドアをぴしゃりと閉める寸法だったのかと」
「違うよ。え、でもナオがそう思ったってことは、瑛主くんも同じように思っていたかもしれないってことだよね」
まだある。別れ際の瑛主くんの発言だ。
『もっと話したかったから送るつもりだったけど、やめておく。じゃあまた明日』
瑛主くんの気が変わるなにかが、私との会話のなかにあった——?


