エースとprincess


 言った直後から私の心臓はばくばくと激しい音を立て、顔にも熱が徐々にあがってきた。
 一方の瑛主くんはというと、聞こえなかったはずはないのにこれという反応はなくて——もう緊張に耐えられなくてこっちは泣きたい気分だった。
 私のためにあれこれ時間を割いて、誕生日の贈り物までくれたから、多少の好意は持っているものと思っていたのだけど、勘違いだったのだろうか。
 どう対処したらいいのかわからず、顔をあげられない。

「俺にどうしてほしい?」

「えっ」

 身体を引きはがされ、またもや相対する形になる。涼しい顔で瑛主くんは私をじっと見つめている。

「姫里は俺が好き。それから? ほかに言いたいことは?」
「言いたいこと……」

 この人は私に全部言わせるつもりなんだろうか。