自分の一言で、美晴ちゃんが傷つくことがないように……美晴ちゃんの迎えが来る間、私は気が気じゃなかった。
目覚めて折り紙を折っている美晴ちゃんは、黙ったままで話しかけても返事をしようとしない。
せめて泥をつけた理由が分かればと思ったのだけれど、迎えにくるまでには無理そうだ。
私が諦めて肩を落としたその時、美晴ちゃんの隣に清良君が座った。
「美晴ちゃんのお迎え最後になっちゃったね。俺も一緒に遊ぼうかな。何折ってるの?」
清良君の質問に美晴ちゃんは答えることなく、もくもくと折り紙を折り続けた。
清良君は私を見て苦笑いをした。
「俺ね、全然折り紙折れないんだよね。これから美晴ちゃんに折り紙教えてもらおうかな」
その言葉に、美晴ちゃんが反応をした。
折り紙を折っていた手を止め、清良君を見たのだ。
「え!?何?」
清良君が美晴ちゃんに尋ねると、美晴ちゃんは何も言わずに視線を折り紙に戻し、またもくもくと鶴を折り始めた。

