「柚希ちゃん、それじゃあみんなで遊ぼうか?」
「やだ!ユズ、清良先生と遊びたいから宿題頑張ったんだもん!二人で遊ぶんだもん!」
清良君の提案も跳ねのけて、柚希ちゃんは意地になって修斗君に言い返した。
「二人よりもみんなの方が色々できて楽しいんじゃない?」
清良君の言葉に柚希ちゃんはショックを受けたようで、顔を真っ赤にして清良君の体を両手でドンと押した。
「清良先生のバカっ!」
柚希ちゃんは、清良君の体を押したと同時に児童館に向かって走り出した。
柚希ちゃんを追いかけようとサッカーゴールを置いたその瞬間、柚希ちゃんがつまずいて転んでしまった。
転んだと同時に靴は脱げ、「うわああああん」という、柚希ちゃんの泣き声が外に響いた。
清良君は慌てて柚希ちゃんに駆け寄って、抱っこをして体を起こした。
柚希ちゃんは、両手で目をこするようにして泣き続けていた。
清良君はそんな柚希ちゃんに「ごめんね」と言うと、転んだ時に脱げてしまった柚希ちゃんのちっちゃな水色の靴拾って片足を立てて跪いた。

