【完】ワイルドなトイプードル系男子が可愛すぎます。


「ちょっと清良君!『一緒に暮らしてる』なんて、誤解招くじゃない!」



「誤解?だってその通りだったから……ルームシェアって言っておけば良かったかな?」



「まあ、その方が響きがいいよね。一緒に暮らしてるだとさ、まるで付き合ってるみたいだし……」



そういってちらりと清良君の顔を見上げると、ぽかんとした表情を浮かべながら「ああ……そっか……」と言って、ふいと顔を逸らした。

清良君の素っ気ない態度に、ちょっぴりだけ胸がちくっと痛んだ。


そうだよね。

そういう風に思われるのって迷惑だよね。

清良君に背を向け、私は重い手つきで窓拭きの続きを始めた。







「清良先生、私と一緒に遊ぼう!」



児童館に来るなり、一番初めに宿題を終わらせた一年生の柚希(ゆずき)ちゃんが、清良君の大きな手をちっちゃな両手できゅっと握った。

清良君はにっこり微笑むと、しゃがんで「いいよ」と言って柚希ちゃんの頭を撫でた。


頭を撫でると同時に、柚希ちゃんの頭の横で二つに結っていた、ツインテールが上下に踊った。