二人で帰る帰り道、私たちは今日の反省会をした。



「それにしてもさ、清良君の今日のあれはなかったわ。必殺技に遅れたのは仕方ないにしても、せめて拳銃で撃たれたときは、なにかリアクションを起こさないと」



「リアクションって?俺、突然すぎてどう返したらいいかわかんないですよ……教えてください!」



泣きそうな顔をした清良君が、必死に私にアドバイスを求めた。



「まあ、ああいう場合は、大抵『やられたー!』だよね。でもさ、意外と『カキーン』とか言って弾をはじき返して、『しかし、それは効かぬ!』とか言って、最強キャラクターでいくのも子ども達にはウケるよ」



「へえ……めっちゃ勉強になる……彩音さんすごい!」



「へ!?いやあ、そう……かなあ?」



唐突に褒められたもんだから、何と返答していいか分からず、照れてしまった。



「すごいっす。俺、子どもとあまり関わったことないから勉強になる。結婚して子どもが産まれたら、役に立つスキルなんでしょうねえ」



清良君は、うんうんと頷きながらそんなことを言ったと思ったら、突然「あ!」と叫んで立ち止まって私を見た。



「え!?何?」



「いや、結婚というキーワードを呟いたから、関連して……彩音さんって、その……付き合ってる人とかいないんですか?」



「え?なんで?」