「双子かあ……何か必殺技みたいなのもあるんですか?」
「あるある。動画で検索すれば出てくるんじゃないかな?」
「え……と、あ!出た出た……すげえ決めポーズとか難しいじゃん」
清良君はそう言いながら、動画を見ながら必殺技の決めポーズを必死に練習していた。
「こうか!?」と言いながら、ぎこちなく動く清良君がなんだか可愛らしかった。
*
修斗君の宿題が終わり、プレールームで仮面ライダーごっこが始まった。
初めて出会った清良君に、一年生の子どもたちは興味津々で、いつもは仮面ライダーごっこはやらない女の子達も私たちの周りに集まって来た。
修斗君は、いつもは自分に寄ってこない女の子達が集まったのが恥ずかしかったのか嫌だったのか、「お前ら、あっちいけよ!」と、すごく怒っていた。
そんな修斗君を見て、私はいいことを思いついた。
「ふふふ……わーはっはっは!これはいい人質だあ!!!」
私は女の子二人を両脇に抱きかかえて人質に取ると、プレールームにある平均台をバリケードにして立てこもった。

