私をちらりと見た清良君は、分かってるからねとでも伝えたいように私に力強く頷くと、その場にしゃがみ修斗君の目線に自分の目線を合わせた。
「清良『先生』な」
「うん。清良先生。あのな、俺と仮面ライダーごっこしようぜ。俺が赤い方やるから、清良先生は青い方。彩音先生はいつもの悪者役よろしく!」
気を付けをした修斗君は、お得意の敬礼ポーズをした。
「いいよ。彩音先生、戦いの準備して待ってるから。それじゃあ、宿題終わってからプレールームに集合ね」
修斗君は、「いえーい!」と叫びながら、ロッカーに入れたランドセルから宿題と筆箱を取り出して、ランドセルをロッカーに入れないままプレールームへ走っていってしまった。
修斗君が放り出していったランドセルの蓋をしめ、何事もなかったかのようにロッカーに戻していると清良君が「ねえねえ」と言ってスマホを左手に持ちながら尋ねてきた。
「仮面ライダーは分かるけどさ、赤い方って何!?」
「今の仮面ライダーって双子でさ、赤い色をしたのと青い色したのがいるのよ。スマホ貸して。検索して画像だすから」
私は清良君から受け取ったスマホで、『仮面ライダーツインズ』の画像を出してスマホを返した。

