「こら、走らないの!まったく……すぐ走っちゃうんだもんなあ……というか、もし清良『先生』って呼んでこなかったら、そこはちゃんと注意するんだよ」
「え?何で?」
「私たちは、『先生』なんだから。そうじゃないと、子ども達になめられてかかられちゃうよ?例えばさっき、清良君の暴言に対してあっさり謝っちゃったでしょ?あれはダメだよ。修斗君に負けたことになっちゃう」
「そうなんだ。なんか……子どもを相手するって思ったよりも難しいんだな」
清良君は、しゅんと元気をなくしていた。
「清良君は良きお兄ちゃん先生として、あの子達の傍にいてもらえたらいいよ。もし何かあった時は、私がフォローするから」
「彩音先生頼りになる。ありがとうございます」
「いいのいいの。この仕事紹介したのは私なんだし」
私はそう言って清良の背中をぽんぽんと叩いた。

