「俺こそぶつかってごめんな。えっと、修斗君でいいの?」
清良君は、修斗君の首にかかっていた黄色い帽子の名前を指さしながら修斗君に尋ねた。
「そう。俺、修斗」
「そっか、よろしくな。俺は清良だ。よろしくな」
清良君は、修斗君の顔の大きさはありそうな大きな手を修斗君に差し出すと、握手を求めた。
修斗君は、差し出された手をぎゅっと握った。
「なあ、清良は強いのか?」
「修斗君、清良『先生』だからね」
修斗君にそう言うと、うんうんと頷いていた。
「え?強い!?うーん、どうだろう?」
「……バイク、乗れる?」
「バイクなら余裕で乗れるぞ」
「じゃあ強いじゃん!」
「え!?なんで?」
「ちょっと待ってろよ!俺手洗ってくるから!」
修斗君は、またどたどたと走って水飲み場の方へ勢いよく行ってしまった。

