「え、あ……ごめん」
清良君がすんなり謝っているのを見て、私は危機感を感じた。
「修斗君!」
私は慌てて修斗君に駆け寄って、興奮しているのを落ち着けようと怒りで震える肩を優しく撫でて、「腹が立ったら深呼吸だよ」と耳元で呟いた。
肩を撫でながら、清良君の見えないところへ修斗君を連れて行ってお話をした。
「修斗君、痛かったでしょ?」
「うん!痛かった」
修斗君は興奮気味に、ふうふうと息を吸ったり吐いたりを小刻みに繰り返していた。
私は修斗君に「一緒に深呼吸しようね」と言いながら、気持ちが落ち着くのを待った。
修斗君の呼吸が落ち着いたのを見計らって、私は修斗君に言った。
「痛かったのはしょうがなかったよね。でも、ぶつかっちゃった時って何て言わなきゃいけなかったんだっけ?」

