【完】ワイルドなトイプードル系男子が可愛すぎます。





清良君には、保育経験がないということで、私たちのサポート全般をしながら仕事を覚えてもらうことになった。

職員室で、10名ほどの職員の前で改めて挨拶をした清良君は、江渡園長から借りた可愛い薄いピンク色のエプロンをしていた。

ピンク色のエプロンには、胸のあたりに真っ赤なイチゴとか黄色いくまさん、水色の花のワッペンが貼られていて、とってもファンシーな清良君になっていた。

昨日とのギャップがあまりにもありすぎて、私はついつい噴き出して笑いそうになるのを必死で堪えた。

清良君はそんな私に気づいて、ちょっとむっとしたような表情をした。

私はすぐに、「ごめん」と口だけ動かして、清良君に伝えると気持ちを落ち着かせるために椅子に座り直して姿勢を整えた。



「はじめまして。大蔵清良と言います。冬の間こちらで働かせていただくことになりました。初めての経験なので、色々教えてもらえたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします」



清良君は、はきはきと自己紹介をすますと、まるでセールスマンみたいなかっちりとした素敵なお辞儀をした。



「ステキ……」



向かいに座っていた千夏ちゃんが、清良君を見つめながら甘いため息とともに声を漏らした。