くるくると丸めた新聞紙に千夏ちゃんが取り換えてくれた新しいセロハンテープを貼り、ため息を落とした。
確かに今この状態は幸せなんだ、文句なしに。
清良君との生活は全然嫌じゃないし、こんなに一緒にいても楽ちんだったならこのまま結婚も……いやいや、そんな付き合ってすぐそれはないでしょ!
安易な考えをかき消すかのように首をぶんぶんと振っていたら修斗君が不思議そうに、口をぽかんと開けて私を見ていた。
「ごめん、考え事してた……あと、何本くらいあればよさそう?」
「まだまだ100本くらい」
「え!?そんなに!?」
「この前作ったら、いろんな人からヨヤクが入ったんだ!だから、俺、それ作ってあげるんだ」
「そ、そうなんだ……」
『作ってあげる』とか言ってるけれど、修斗君はそそくさとその場を離れて戦いごっこを始めてしまって、結局全部作るのは自分なんだと思ったらなんだか可笑しくて笑いが込み上げてきた。
子どもってやっぱり面白い。
立ち上がり、笑顔でピアノを弾く清良君を見守りながら、同じ気持ちだったら嬉しいなと思った。

