「どうしたの?気持ち悪い?」
「いや、そうじゃない……マジで親父に感謝。グッジョブだわー……」
「え?何?」
「何でもない。ちょっと熱くなっただけ。大丈夫落ち着いたら復活するから」
酔いが回ったのだろうと慌てて近くの自動販売機で水を買って戻ってきたころには、清良君は立ち上がっていて、今度は逆に寒くなったのだろうかと思うほどに首に巻いていたマフラーを鼻の頭まで隠れるように巻いていた。
帰りの電車に乗り込み、ふと気づく。
「そういえば、帰って来たってことは、また今日から一緒に暮らせるってことだよね」
「……そうなるけど、いい?」
「うん。もちろん!嬉しいよ!」
私がそう答えると、清良君は電車の中だというのに今度はマフラーを目のところまでぐいっと引っぱって顔を隠してしまった。
「どうしたの?寒いの?」

