「別にいいっすよ、私のことは気にしなくて。なんとなくそうだとは思ってたし、玉砕覚悟で自分の気持ちに蹴りつけるために告白したようなもんなんで。彩音先輩も清良先生のこと好きでしょ?」
「……」
「どうして黙ってるんですか?私何か間違ったこと言いました?」
「……間違ってない……」
スリッパを拭く手を止め、左手に持っていたスリッパを力なく床にころりと置いた。
「千夏ちゃん。私ね、千夏ちゃんの素直なところ大好きなの。だからもし私の今言うことが間違ってるなバカだなって思ったら遠慮なく指摘してくれないかな?」
「今から言うことバカなことだって、もう自分で決めてるようなものじゃないですか」
「ははっ。だよね……」
あっけらかんと私の心根をついてくる千夏ちゃんに安心しきった私は、千夏ちゃんにすべてを話した。

