だから、「まあ、清良君はまだ若いし、そういう考えは分からないよね。ごめんね」と一言付け加えた。
「でも今の彩音さんの言葉で、そうなんだなって思った。考え方が合うって大事なんだなって。確かに自分がこれは無いなって思うようなことを、付き合ってる人がしたとしたら許せないし」
「生まれてきた環境が違うと、どうしても考え方が違うっていうのは分かってるんだけどね」
私がその言葉を言ったと同時に、前を歩いていた清良君がぴたりと止まった。
「どうしたの?」
「……今日千夏先生に告白された」
「え……と……そっかあ……」
答えは?と聞きたかったけれど、心臓がどくどくと脈打ってうまく言葉を出すことが出来なかった。
「付き合って下さいって言われたけれど、俺、断ったんだ」
その言葉を聞いてほっとしたと同時に、自分の気持ちが確かなものであるということに納得するまでに時間はかからなかった。
私、清良君が好きだ。

