「は?お前何?関係ないんだからさ、どっか行ってくれる?」
「関係なくはないです!」
拓海の言葉を遮るようにして、清良君は歯切れのよい答えを拓海に返した。
「俺と彩音先生、今付き合ってますから。一緒に暮らしてるし」
「え!?それ本当?」
清良君の大きな体の横から、驚きの表情を浮かべた拓海の顔が突然ひょこっと現れて、びっくり箱みたいで笑いそうになったけれど、ここは清良君のついてくれた優しい嘘に乗っかるしかない。
私は、力強く頷いた。
*
「それにしても、あの清良君の嘘はナイスだったよ」
ホームセンターで買い物を済ませ、二人で帰るいつもとは違う帰り道。
雪が降り積もって気温もずいぶん下がっていたのに、私の体温は、笑いでほかほかと上がっていた。
「役に立ったのなら良かった」
「全く。拓海の嘘とは大違いだよ。美晴ちゃが大変な思いしているかもしれないのに、それを口実に私に会いに来て、美晴ちゃんの問題を『そんなこと』なんて……」

