電話をとって僕は思わず叫びそうになったよ。 君はガンだったんだね。 知らなかったよ。 知るはずもない。 君に別れを告げてからの僕はなんだったんだ。 君のつらさに寄り添うこともなく、ただ被害者ぶって生きてきただけだっていうのか。 君の病室へ行くと別人のように細くなった君がいたね。 君も僕も目が合った瞬間泣いていたね。