【短編】嫌いな人




空が泣いているのか君が泣いているのか。

足元が濡れる。


嫌いだよ。

僕のもとから永遠に去っていく君なんて。


空でも君でもないならなんだろう。


君は僕の大事な大事な何ものにもかえがたい嫌いな人だ。


いつかまた君に好きだと言える日は来るかな。






また一層雨は激しくなった。