〜夏休み〜
先生「じゃあー。5分間だけ休憩してこい。」
「はいっ!」
彼はサッカー部。うちの学校はサッカー部は強豪校なだけあって、練習も厳しい。
そんな彼を教室から眺める私は美術部。
接点なんてあるわけない。
そんなある日、私はパレットを洗いにいった。
「あのー。ごめんちょっといい?」
「あ。ごめんなさい。」
声をかけられたことにびっくりして、筆を落としてしまった。
「あっ。」
「はいどーぞ。」
「ありがとう...ございます。」
「いーえ。」
「……」
「あのさ、部活頑張って!」
「えっ……」
「あっ。じゃあ……」
「……」
そう言って彼はグラウンドに戻っていった。