次の日から、私は登坂くんを避けるようになった。
「はぁー。こんな事したら、失礼だよね…わかってるけど…」
怖い。私はあの世界には入れる人ではないから話しかけてくれても、仲良くなるなんてできない。
「どうしよう…」
不安になりながら廊下を歩いてると、前から走ってくる登坂くんの姿が見えた。
「海島さん!おはよう。唐突に昨日の話になるんだけど、あの絵って誰が描いたかわかる?」
やっぱり見られたんだ…。
でも、このタイミングで私って言えるわけないじゃん。どうしよう…
「わからない…です…」
「そっか…ありがとう。」
そういうと登坂君は、教室に戻っていった。
バレてないよね?はぁ…