水色ガールフレンド

「あ、ありがとう…」

なんだ、傘を渡しに来てくれただけか、

淡い期待が見事に砕け傘を受け取ろうとした時

「あのさ、さっちゃんって自転車通学?」

受け取ろうとした傘を制止するかのように離さないで目を合わせる。

「あぁ、そうだけど…」

重なっている手、必然的な上目遣いに顔が赤くなるのを隠す様に口に手を当て、横を向いた。

「じゃあ、一緒に帰ろ?
送っててよ、あたしのこと」