あぁ、めんどくせ―。 そう思いながらも取りにいこうと思ったとき、後ろから誰かに肩を叩かれた。 振り返るといたのは雨音さん。 何か用だろうか。 もしかして告白とか!? 今日話してみてさっちゃんのこと好きになっちゃった…とか! うわあ―! 有り得ねぇけど想像しただけでやべぇ。 なんて淡い期待を抱きながら雨音さんの言葉を待っていると 「はい。これさっちゃんのでしょう?」 と差し出されたのは俺の青いビニール傘。