水色ガールフレンド


「あはは―!
さっちゃんの百面相おもしろーい」

彼女の二重人格疑惑が脳内に完全に広がった時、彼女の笑い声で俺の身勝手な妄想思考は一時停止した。

それにしても
「さっちゃんって…」
あの歌じゃん!
めちゃくちゃ不気味な(※砦のイメージ)…しかもさっちゃんは女の子だしね!
本名サチコだからね!


「あっ、嫌だった?
榎科君とか砦君って呼びにくいし、可愛くていいかな―って思ったんだけど…」

しゅんとして呟く彼女を見ると呼び方なんてどうでもよく思えてきた。

「いや、全然いいよ!
適当に呼んでって言ったの俺だし。
てかそれよりも二重人格!」

あっ…言っちゃった…。