例えるならアイドルと会話してるような気分。 実際雨音さんは、この学校のアイドルみたいな存在だし。 細くて可愛くて、大人しくて…。 大人しくて…? あれ? そう考えればさっきから妙な違和感があった。 教室ではいつも席に座ったまま本を読んでいることが多い。 口数が少ない大人しい感じは近寄り難いオーラを放っていて…。 なのに今目の前にいる彼女は相変わらず細くて可愛いけど…教室での大人しさは全く感じられない。 まるで別人のような、そんな感じ。