ただ温もりが欲しくて


がちゃ…


うちの高校は割と緩くて
屋上の鍵は相変わらず開いていた。






奥へ進むと、呼び出した男が手を振った。




「唯翔、教室出るの早いよ笑」




「お前が遅いんだろ笑」




「何言ってんの笑 違うもん笑」




そう言いながら唯翔の横に腰掛けた。




「~でさ、~だったの笑」


いつもの様に唯翔に話し掛ける。



「まじで?笑」


いつもの様に唯翔が相槌を打ち、私に顔を近付けてくる。




そして




「っん…」



いつもの様にキス。






唇を離すと、唯翔が言った。



「最近、彼氏とどう?」





私は、スラリと聞き返す。



「唯翔は、彼女とどう?」





キスをした。いつもの様に。



でも。

















────そう。私たちは恋人じゃない。