「ちょ、お母さん!?どういうこと?高校生なんて聞いてないよ!」

「おい、どういう事だよ親父!」

私だけじゃ無かった。

「あらあら、2人とも。そんな怒らないで。私たち一言も小学生とか幼稚園児とか言ってないよね?勝手に勘違いしたのは2人なのよ?」

「…お母さん。私、高校生なんて絶対に無理。」

いくら何でもありえない。私がどれだけ男嫌いか知ってるくせに!!

「何言ってるの?無理って言われてももう皐月さんの家はほかの人にしばらく貸すから住めないし陽向くんはここに住むしか無いのよ?」

…ありえない。この人たち。

「だから何なの?無理なものは無理。自分の家に住めないなら勝手にここに住めば!!そのかわり私はこの家には住まない。」

「翠氷!!やめなさい。話をきちんと聞いて!あのね、陽向くんは女の人が苦手なの。そして、翠氷は男の人がダメ。そんな2人なら何も危険はないし、お互いに丁度いい距離感を作れると私達は思ったのよ。」

「…」

…そうなんだ。まあ私には関係ないけど。

「あら!家の中に入りましょ!」

なんかすごーい鋭い視線が突き刺さる。
あーあ、今すぐ帰ってほしい。

ご飯、作ってこようかな…