君と私の甘い嘘。




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いつもと変わらず景ちゃんとバスケをして帰ってきた日のこと。



「たっだいまー!」



玄関には珍しくお父さんの靴があった。


もう帰ってきてるのかな?


あたしのお父さんは仕事から帰ってくるのは大体いつも夜の9時をすぎる。


でもまだ7時。




少し疑問に思いながらリビングに入った。




「おかえり祐梨。」



「ただいまお父さん!今日早いね」



「……はやめに上がらせてもらったんだ。」





ちょっと複雑そうな顔をするお父さん。


どうしたんだろう?





「今日も景都くんとバスケしてきたのか?」



「うん!受験でずっとバスケしてなかったからね〜。高校に入って遅れとりたくないし?」



「そうか。」




「はやく入学したい!入学したら速攻でバスケ部に見学しに行くの!」




「………。」





お父さんの様子がいつもと違う。


いつもなら、そうかそうかって言いながら笑って頭を撫でてくれるのに。





「お父さん。なにかあったの?」



「…祐梨。大事な話がある。お母さんにはもう話したんだけどね。」






お母さんの方をみるとぎこちない笑顔をあたしに向ける。





「な、なに?」