君と私の甘い嘘。




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ーーピピーッ!!


「はい!終了!集合してー」



AチームとBチームそれぞれ交代で体育館練習と屋外練習をした後、男女混合で練習試合をして、今日の合同練習を終えた。


最初はこの合同練習、体力差的に男子が有利すぎて成り立たないんじゃないかと思ってたんだけど……



「やっべぇー……まじ凪咲先輩強すぎ。」

「俺、一生勝てる気しねぇわ……」



1年生男子が息切れしながら項垂れていた。

そう。凪咲先輩はコテンパンに男子を叩きのめしていた。


やっぱ末恐ろしい先輩だ……。



「ほらっ、そこの1年男子シャキッとしなさい!もう練習終わるから!」


「「は、はいっ!!」」



凪咲先輩の隣にいる創くんと景ちゃんは苦笑いだ。


まぁ、そんなこんなで私の初めての合同練習は終了した。



「おつかれ祐梨っ!」



練習終了の挨拶が終わると美夜先輩がいつも通りのにこにこの笑顔で駆け寄ってきた。



「美夜先輩、お疲れ様です。」


「初めての合同練習はどうだった?いつもと違ってハイレベルだから祐梨は楽しかったでしょ!」


「そうですね、たしかにいつもと違って楽しかったですね。……でも同時に自分の壁を感じましたね。」


「…………壁?」


「あら、もう気付いたの?」


「……凪咲先輩。」



私たちの会話をどこからか聞いていたらしい凪咲先輩が私達の会話に入ってくる。



「えっ、待って、壁ってどういうことー?今日も男子相手なのに祐梨バリバリ攻めてたじゃん!」


「まぁ、普通の人からしたら男子相手にあれだけ攻めてて凄いってなるんでしょうけど……祐梨はそれで満足しないんじゃない?」



「…………。」



何もかも凪咲先輩に見抜かれているのが悔しい。

私はたしかに今日、男子相手でも負けたくなくて攻めに攻めた。


けど、その内決まったシュートは両手を使えばで数えきれるくらい。


速いドリブルでシュートを決めに行くのは私の得意とするプレー。

それは自分自身、練習を詰んできたことだから自信があった。


けど、体格も体力も自分より上の存在を前にすれば得意なんて言えなくなる。




「ふふっ、何をそんな考え込んでるのかしら?」


ーーパチンっ!!


「いたっ!!な、なにをっ……」



凪咲先輩は悶々と自分の未熟さについて考えていた私のおでこをデコピンした。



「私は壁なんていつもぶつかってるわよ。1つくらい頑張って壊しなさい。」


「…………。」



そう言った凪咲先輩の目はものすごく真っ直ぐだった。



「えぇーっ!凪咲先輩に壁があるなんて絶対うそだ!」


「あるわよそのくらい私にも!まぁ、美夜よりは?少ないだろうけどね??」


「うぅ、それは言い返せない。……祐梨っ!がんばろ!美夜には祐梨の壁分かんないけど、練習はガンガン付き合うからね!!」


「ふふっ、ありがとうございます。」