君と私の甘い嘘。





そこで呼ばれたあたしって…



あぁ、なんか恨まれそう…。





「ごめん、舞。ちょっと行ってくる。」



「はーい、いってらっしゃい」




中学の頃からこの光景を見慣れてる舞はまたかとでも言うように笑いながらヒラヒラと手を振る。





「すぐ戻ってくるから。」




「はいはい。頑張って追い出しておいで。」




そう。ここで景ちゃんの元に行って言われる言葉は大体想像がつく。





「久しぶりだね創くん」



「おう。」





景ちゃんと関わらないってことは創くんともずいぶん話してなかった。



創くんは相変わらずいつも涼しそうな顔つきであたしに笑いかける。




「で、景ちゃんどうしたの?あたしのクラスまで来て。」




「祐梨。一緒にご飯食べ「断る。」




ほらね、やっぱり。



中学の時からこうだ。



毎日のように昼ごはんを一緒に食べようと誘ってくる。





「ふはっ!ほらやっぱり断られてんじゃねーかよ。懐かしいなこの感じ。景都中学の時から振られっぱなしだもよな!」




創くんが景ちゃんの頭を叩く。




「えーなんでだよ。祐梨。俺ら仲直りしたじゃん」



「だからってご飯一緒に食べるってわけじゃないから!」



「連れないやつだな」



「中学の時から昼ごはんは舞と食べるって決めてるって言ってるでしょ?」




「じゃあ舞ちゃんも連れてくればいいじゃん。」




「ダメに決まってるでしょ!あたしは舞と2人でご飯食べたいの」





そう。中学の頃から昼ごはんは必ず舞と2人。


部活がそれぞれ忙しいあたし達が2人でいられるのはこの時間くらいなんだもん。



いくら景ちゃんが好きでもこれは譲れない。





「ほら、景都。もう諦めるんだな。」



「絶対嫌だ。俺、祐梨が同じ高校入ったら昼飯一緒に食べるって決めてたし。」





いやいや、何それ。


勝手に決めないでよ。……嬉しいけど。