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ピーッ。
「……はぁ、はぁ。」
「はい、朝練終了!さっさと着替えないと朝のHR間に合わないわよ?」
そういってタオルをあたしにかける凪咲先輩。
相変わらず鬼だ。
でもあたしに比べて息があまり上がってない先輩を見ると悔しくない。
選択肢Bを選んでから最初の火曜日。
いつもどおりの鬼の朝練。
「じゃ、あたし先に行くからね~」
「…あっ、凪咲先輩っ待ってください!」
「ん?なに?」
「…えっと、あのっ、今日部活でます!」
「……今日は火曜よ?もういいの?」
「はい。とりあえずは。やっぱり毎日部活行ってないのにレギュラーってのはあたしも嫌ですし。」
「そう?ま、あなたがしたいようにして?…あ、でも朝練は付き合ってもらうわよ?」
「当たり前ですよ。あたしはあなたを越すんですから」
「ふふっ、そうだったわね。まぁがんばって?」
そういって手をヒラヒラさせながら体育館から去る凪咲先輩。
なんか、全て分かってお見通しだって顔してた。
「あーあ…もう敵わたない人だらけだなぁ。」
そう。火曜日の部活は男子と合同練習。
今まで避けつづけていたけどもうそれもやめたから部活に出ることにした。
やっぱりIHを目指すにはそれなりの練習量は必要だし。
景ちゃんともなんとかやっていけると思う。
………たぶん。