君と私の甘い嘘。



また景ちゃんから目を逸らせない。


そんな状況が何秒続いたんだろう。




「祐梨…きめて。」




けれど私は決めろと言われたのに全く違う言葉を言った。




「…景ちゃんはあたしのことちっとも分かってないよね。」



「……。」



「…あたしだって景ちゃんとバスケして笑って話したいんだよ。」




「じゃあ、なんでっ…「心から笑って話せる気がしないの。」






そう言ったあたしの声は自分でもひどく冷たく
感じた。


あたしの肩を掴んでた景ちゃんの手を力も緩む。



そう。1年後には景ちゃんとバスケもできなくなって、話せなくなって、姿を見ることすら出来なくなるって考えたら今でも胸が苦しい。



景ちゃんを避けてきたこの2週間でも苦しかったのに、側にいたらもっと苦しくなるに決まってる。




そしたらあたしは景ちゃんの前でほんとに笑える気がしない。





「こんなあたしじゃ景ちゃんも嫌でしょ?」



「……。」




「あたしだったら嫌だもん。心から笑ってないってわかる人と一緒にいるなんて嫌に決まっ…「いいよ。」




「………え?」