「いいか?祐梨。お前にとって俺を避けることは別に苦じゃないだろうけど、」
ちがうよ。
景ちゃんを避けるのにあたしは苦労してるんだよ。
……そう、素直に言えたらいいのに。
「…そうだね。」
あたしは嘘をつくことしかできない。
「けど、俺はちがう。」
「…え?」
「俺は、お前に避けられるのはすげぇ嫌だ。」
「……景ちゃん?」
「よく分かんねぇけど、お前に避け続けられたこの2週間、俺はすげぇ機嫌が悪い。本当は、今もお前になんで避けるんだよ!って怒りたいくらいだ。」
「………。」
「でもっ、この前それを言ったらお前は泣きそうになったから…お前を泣かせる事は絶対にしたくない。」
あぁ、だめだ。
この言葉でまた泣きそうになる。
「それでも、俺にだって欲はある。俺は祐梨と、前みたいにバスケして笑って話したい。………祐梨。お前は違うのか?」
景ちゃんがあたしの両肩を持つ。
