「はぁ……きっつ…」
「ふふっ、新しく考案したメニューどう?」
「そう…ですね、凪咲先輩の鬼度が増した気がします…」
「じゃあ、通常練習にも取り入れることにするわ」
うわ、イマイチ手応えないって言えばよかったかも…
ごめんなさい女バスのみなさん…
「それじゃ、久しぶりの会話楽しんで。お疲れ様」
凪咲先輩はあたしの肩を叩いて体育館を出ていった。
そうだ…練習終わったから
景ちゃんと話すのか…
いや、話したくないな……
うん。逃げよう。
あたしは練習に疲れたのも忘れて体育館から逃げようとした…けど
ーーーパシッ
「さすがにもう逃がさないから。」
「……景ちゃん。」
捕まりました。
「け、景ちゃん、今日練習試合でしょ?男バスのみんなそろそろ来てアップ始めるんじゃ…」
「別に俺はもうアップ終わったから、試合に間に合えばいい話。」
うぅ、だめだ逃げれない。
「で、でもほら、景ちゃん試合前はいつも1人がいいって中学の時から言ってたよね?」
「他のやつといるのは嫌だけど、祐梨は別。」
「………。」
もう何も言い返せなくなってきた。
あたしは別。とか言われたら困る。
あたしは必死で景ちゃんのこと諦めようとしてるのに。
「ちょっと外出るか。」
「……うん。」
あたしは素直に景ちゃんに手を引かれて外に出る。
