君と私の甘い嘘。




祐梨たちが一旦休憩したのを見計らって俺は祐梨の所に行こうとしたが…




「来てくれたのっ?嬉しい!ありがとう!」




3年の夕凪が祐梨に抱きついていた。



「私、夕凪 凛!3年!」




と、自己紹介もしていてとても割入れることは出来なさそうだった。




足を止めていると凪咲がこっちまで歩いてくる。





「祐梨は、あたしのいう事は素直に聞くみたいなんだけど?」





そう言う凪咲の顔はニヤニヤしていた。

くそ、むかつくな。





「お前、どうやって説得したんだよ」




「…さぁ?」




「さぁ?ってお前なぁ。」




「条件を何個か与えただけよ。」




「条件?」




「あの子が入りたくなるような条件をね。あとは…ただ純粋に仲間になってほしいって言っただけ。」




「………。」




「なんで入らないかだけを聞いたって意味ないわよ。自分の気持ちぶつけなきゃ、答えてくれるわけないじゃない。」





そう言った凪咲は、加えて俺にバカね。といった。


たしかにそうだ。


俺は祐梨になんで入らないのかだけを問い詰めた。


けど、それがダメだったのか。



俺はただ、祐梨とバスケをしたかっただけなのに。






「凪咲。あとで祐梨と話させろ。」




「それは…あの子が決めることよ」




「は?」




「あたしには、バスケで悩んでる祐梨のことは分かるけど、それ以外で悩む祐梨のことは分からないわ。」




「……。」




「これからは自力で頑張ることね。……って、はぁ。凛が祐梨困らせてる…じゃあね。」






そう言って凪咲は祐梨達の所へ歩いていった。



パチンッと頭を叩かれた夕凪がかわいそうに見えて仕方がなかった。




それと同時に、普通に祐梨と話せる凪咲が羨ましくてしょうがなかった。