君と私の甘い嘘。





肩をポンと叩いた凪咲先輩はそれから笛を鳴らし部員を集めた。



「えーっと、今日から新しい仲間がいるんだけど、祐梨。前来て。」



「あ、はい。」



「まぁ、この子いろいろあって火曜と木曜は来ないから。で、さっきプレーを見てた人はわかるだろうけど、祐梨はレギュラーメンバーに入る。」




凪咲先輩がそう言うとざわつく部員。


そうだよね。火曜と木曜の練習来ないのに、レギュラーとか笑わせないでって感じだよね…





「まぁ、みんなが不満に思うのは仕方ないわ。火曜と木曜来ない代わりに祐梨には別メニューを与えてる。それがいい人がいれば後で私に言って。」




凪咲先輩…それって、反発した人はあの鬼の朝練をさせるってこと…?





「…だって、みんな平等じゃないとおかしいもの。ね?」





そういった凪咲先輩の顔は悪魔そのものだった。



もちろんそんな先輩にその場でたてつく人はいなかった。





そして、練習が始まった。


初めて練習に参加するけど、この部の雰囲気はとてもいい。


みんな遅く入ったあたしにも良くしてくれる。



休憩時間には、同学年の子とも話して仲良くなれた。

凪咲先輩が言ってたあの子以外は…



「ねぇ、あの子なんて名前なの?」



とりあえず名前を聞いてみる。



「あぁ、藍川さんのこと?」


「藍川さん?」


「うん、藍川早稀ちゃんだよ。」




早稀ちゃんって、いうのか。


話しかける勇気が出たら頑張ってみよう。





そう決めた瞬間凪咲先輩が練習開始の合図をだした。




それからの練習メニューはやっぱり鬼だった。




でも、久しぶりにこんな色んな人とバスケができてちょっと…ううん、かなり嬉しい。






凪咲先輩にかなり感謝だ。