君と私の甘い嘘。




あたしも体育館の時計をみて急いで後片付けをする。


やっば、あと2分しかない。



走ってギリギリHRに間に合うか間に合わないか。





ん?もしかしてこれも凪咲先輩の企みだったりして…




あの人ならありえそうだ。




ーーガラッ!



「おー、早坂ギリギリだったな。」




先生に間に合ったと言われとりあえずほっとして、自分の席に着く。




「珍しいね、祐梨がこんな時間に来るの」



「あははっ。バスケしてた。」



「え?」



「舞、やっぱりあたしバスケから離れられないみたい。」



「………。」



「…舞?」



急に黙り込む舞。



「ふふっ、」



かと思えば今度はクスクスと笑い出した。



「え?なんかあたし面白いこと言った?」




「ううん、今の祐梨すごくスッキリした顔してる。」




「そ、そうかな?」



「うん、私、今の祐梨の方が好き」




…きゅーん。


舞に言われると女のあたしでもキュンと来ちゃう。



「舞っ、あたし以外にそんなこと軽々言っちゃダメだからね!」



「あははっ、言わないよ祐梨にしか」





そういって舞はちょっとあたしをバカにしたように笑う。


いつもなら怒るけど…今日は気分がいいから許してあげる。





それにしても先輩が言ってた言葉が気になる。


あたしがバスケ部に入らない理由が分かったのは自分もそうだからと言ってたけど…




どういうことなんだろう…?