それから教室に戻ると心配していたようで舞が抱きついてきた。
「祐梨、何もされてない?」
「あははっ、大丈夫だよ舞。勧誘されてきただけ。あの人バスケ部の主将みたい。」
「なんだー、よかったぁ。」
「ある意味、いじめよりあの人の方が怖いかもしれないけど…」
「え?」
「ううん、なんでもない。ほら先生きたよ!」
「あ、うん。」
こうして午後の授業は始まった。
それにしても橘先輩。
………怖かったぁ。
あの余裕のある目と笑み。
怖い…けどかっこいい。
少し憧れてしまう。
あの先輩とバスケをしたら上を目指せる気がする。
でも、仲間が欲しいだけであたしを誘うのかな。
他にも理由がありそうな気がするけど…
それに、なんであたしがバスケ部に入らない理由が分かったんだろう…。
誰にも教えてないのに…
