君と私の甘い嘘。





リボンよし。


スカートよし。


髪型よし。




「うん。ばっちり!」




あたし、早坂祐梨は今日から高校1年生になります。



「よく似合ってるじゃない!!さすが私の子!」



「お母さん!!ほんとに!?女子高生に見えるっ!?」



「見えるわよ!そんなに自信がないなら景都くんに聞いてみなさい?」




「景ちゃんは優しいから似合ってなくても似合ってるって言っちゃうから意味ないよ〜」



「そんなことないわよ?景都くんは嘘はつかないもの。いつも祐梨が言ってるじゃない!!」




お母さんの言う景都くんこと景ちゃんは、あたしの家のお隣さんで幼なじみ。


あたしがこれから通う高校の3年生。



そして、あたしの好きな人。



景ちゃんのことを好きだって気付いたのは中学2年生。


つまり片思い歴2年だ。



…でも、この片思いはもう終わらせるの。





「…お母さん。あたしね、もう景ちゃんのことはどうも思ってないの。」



「え?」





お母さんはあたしが景ちゃんのことが好きなのを知ってる。



だから、毎日のように景ちゃんのことを話していたあたしが今、突然こんなことを言い出したせいで目がまん丸だ。




「もしかして祐梨、それってこの前の話のせい…「ちがうよ!」



「で、でも、祐梨あんなに景都くんのこと…」



「ほ、ほら!もうあたしも華のJKだし?新しい恋したいなーって思っただけ!」



「祐梨…」




お母さんが傷ついた顔をする。



「あー、もうそんな顔しないの!娘の入学式だよ!?笑って笑って!」



「…そうねっ!じゃあお母さんたち後から行くからね!」



「うんっ!行ってきます!」



「いってらっしゃい!」





こうしてあたしは高校生活初めての登校を迎えた。