君と私の甘い嘘。





「ちょっと話があるの。体育館行かない?」




見た感じ悪い人ではなさそう?


でも、3年生に呼び出されるなんてあたし何かしたかな?




「あ、いじめとかそんなのじゃないから安心して?」



「あ、はい。」




「じゃ、はやくいこ。昼休み終わっちゃうから。」





そうしてあたしは半ば無理矢理手を握られ体育館に連れ去られた。



教室を出ていく時にみた舞の顔はすごく心配そうだった。



あとで弁解しなくちゃ。





ーーーガラッ。





そしてあっという間についた体育館。


先輩は息ひとつあげてない。




「ふふっ。驚かせてごめんなさいね。」



「え、いや、大丈夫です。」



「あたしは橘 凪咲。ネクタイみてわかると思うけど3年。」



「えっと、早坂祐梨です。」



「うん、しってる。嫌ってほどに名前聞かされたから。あのバカに。」




「……あのバカ?」




「あなたの悩みの種の人って言った方がいいかしら?」



「えっ…」




景ちゃんのこと…?


ってことは、なに?彼女さん?


あれ、でも景ちゃん彼女いないって…




「あ、彼女じゃないから。」




そう言って橘先輩は道具倉庫まで歩いていった。




「そ、そうなんですか。」



「うん。あのバカは関係ないの。あたしはただあなたを勧誘しにきたの。」




「へ?」



ーーパシッ。


目の前にいきなりバスケットボールが飛んでくる。




「女子バスケットボール部にね。」