記憶は私に愛をくれない。




「すごいすごい!!それでもすごいよ!挑戦してみてよ!」




「おう、だよな。せっかくだしやってみっかな。」




人目を気にせずぴょんぴょんとはね回る私。


でも、それってあたしに聞いてどーするのかな?最初から決めちゃえばよかったのに……。



「ねぇ、陸?」



「んー??」



「なんでさ、私に聞いたの?早く決めちゃって応募した方が早いんじゃなかった?」



「あー、だって世界に挑戦するったら選手登録しなきゃいけねーし、スポンサーだってついてもらわなきゃ俺んちだけの金じゃ到底海外なんて行けねーよ。水着だって作んなきゃいけねーしいろいろ大変なんだ。」



手に持っていた紙を見せてくれながら説明してくれた。






「しかもさ、世界に行くったら学校なんてほとんどこれねーかもしんねぇ。」




「練習で???」









「あぁ。」





そしたら、会えなくなっちゃうの???



一緒に部活に行けなくなるの???



それはイヤだけど……、