「やっぱり驚くくらいのことはするんだなぁー。」 少し興味なさそうに頭を掻く陸。 「どっちから?どっちから告白したの?」 「マリア。」 マリア……。 陸は一木先輩を呼び捨てにするんだ。 私は『風間』なんて苗字なのに。 ……… ……、 「そろそろ、帰るか。」 不意に黙り込んだあたし達の空気を破ったのは陸だった。