私のちょっとした
行動でいじめられる
なんて思ってなかった。


クラスの中で
一番モテている
松本せなという子がいた。

その子は、クラスの
加藤けんという子が
ずっと前から好きだった。


でも、そんなことを
知らなかった私は
席も隣だったという
こともあり
授業中に話をする
こともあった。

その日は、たまたま
日直が一緒になり
放課後2人で教室に
残って日誌を書いていた。

いろんな仕事を
していたら夕方の
6時30分を過ぎ
雨も降っていて
傘を持ってきて
なくて困っていた私を見て
「家まで送ってくよ」
とけんが言ってきた。

『大丈夫だよ』
私はそう言ったけれど
結局送っていって
もらうことになった。